催し物
12/10 高校生・大学生向け講座「海の学び舎」第2回 生きていくために(※募集終了しました)──その2「交わる魚 鮫(サメ)の多様な繁殖戦略」開催!
 └─ 2017/11/09

※募集終了しました。ご応募ありがとうございました。

=====
 葛西臨海水族園では、第一線で活躍する研究者やフィールドで活躍するナチュラリストが、海や川の環境やそこにくらす生き物のおもしろさ、またそれらを探求し、研究することの楽しさを紹介する、高校生・大学生向けのシリーズ講座「海の学び舎」を開催しています。

 今年度は全3回のシリーズで、水族園のお勧めする観察の「視点」をテーマに取り上げます。
 生き物を観察するとき、ある視点を持って観察すると、生き物の適応や多様性がよく理解できます。水族園がお勧めするのは「泳ぐ(移動する)」「食べる」「身を守る」「繁殖する」の4つの視点。どれも「生きていく」ために大事なことばかり。

 第2回目は「繁殖する」という視点で、サメを紹介します。
 前半で講師の方のお話、後半でお茶を飲みながら参加者も交えた談話会を予定しています。高校生・大学生の皆さん、ぜひご参加ください。


いろいろな繁殖方法を持つサメたち
シロシュモクザメと胎児(左)ナヌカザメと卵殻(右)

シリーズ第2回「交わる魚 鮫(サメ)の多様な繁殖戦略」

日時   2017年12月10日(日) 13時30分~16時30分
場所   本館2階 レクチャールーム
対象   高校生・大学生
定員   30名
参加費  無料(入園料も無料となります)

内容
 ◆生きていくために その2「交わる魚 鮫(サメ)の多様な繁殖戦略」
  仲谷一宏(なかや かずひろ)氏(北海道大学 名誉教授)

【要旨】
 サメの語源は、その細長い眼の形からきた「狭目」だったといわれています。そして、漢字では「鮫」。サメの生態をたった1文字の漢字で見事に表現したこの文字の作者は、サメの生態に相当に詳しい人だったに違いありません。
 その漢字が示すように、サメは「交わる魚」で、すべてのサメが交尾をします。つまり、全ての種が体内受精するということです。メスの体内で卵が受精されると、すぐに自分の卵黄を使って発生が始まります。しかし、それからのサメの運命は千差万別。あるものは受精後すぐに母体外に生み出され(産卵)、あるものは親とそっくりの形になるまで母体内に留まり産み出されます(出産)。彼らの獲得した驚くほど多様な繁殖の戦略を紹介します。

【プロフィール】
 1945年生まれ。博士(水産学)、北海道大学名誉教授。
 千葉県出身。北海道大学大学院博士課程修了。 
 日本板鰓類(サメ・エイ類)研究会前会長。
 サメ類の形態学、分類学、生態学を中心に研究。近年は、主にメガマウスザメやミツクリザメなどの摂餌法を機能形態学的に解析し発表している。「さめ先生」として広く知られ、サメの生態を歌で紹介するYouTube上の動画「さめ先生のサメの歌」はすでに13曲になる。
 主な著書に、「サメのおちんちんはふたつ」(築地書館)、「世界の美しいサメ図鑑」(宝島社)、「サメ -海の王者たち-」(ブックマン社)、「さめ先生が教える サメのひみつ10」(ブックマン社)など多数。

仲谷一宏氏

応募方法
 Eメールで以下のとおりお申し込みください。

 kasai_manabiya@tokyo-zoo.net宛に、件名を「海の学び舎」とし、本文に参加希望者全員の氏名(ふりがな)・年齢(学年)、代表者の住所・氏名・電話番号を記入してお送りください。
 お申し込みの際は、@tokyo-zoo.netからのEメールを受信できるよう、迷惑メールフィルターやメールソフトを設定してください。特に携帯電話からお申し込みの方はご注意ください。

【締切】 2017年12月5日(火)(締切を延長しました)
      ※11月30日までにお申し込みいただいた方は12月1日以降、参加のためのご案内をお送りします。
      ※12月1日以降にお申し込みいただいた方は先着順に受け付け、定員になりしだい締め切ります。

※応募者多数の場合は抽選とし、当落にかかわらずお知らせします。
※お申込みの際ご提供いただいた個人情報は、当該イベントに関するご連絡のみに使用します。
 また、データの保管や削除など、個人情報については厳重な管理をいたします。

(2017年11月07日)
(2017年12月06日最終更新)


ページトップへ