催し物
10/12 開園25周年記念講演会「私たちにとって 水族館ってなんだろう?」開催(※終了しました)
 └─2014/09/12

 葛西臨海水族園では、開園25周年にあわせて、日本の水族館の今とこれからを考える講演会を開催します。
 基調講演では、現代の動物園をさまざまな側面から鋭くとらえた『動物園にできること──「種の方舟」のゆくえ』や、日本人が大好きなペンギンの素顔にせまる『ペンギン、日本人と出会う』の著者である川端裕人氏が「動物園とは似て非なる施設」とする水族館についてお話します。

 その後、水族館や動物園の運営に関わるパネラーとともに、これからの水族館についてディスカッションをおこないます。現代の私たちにとって水族館とはなんなのか、みなさんも一緒に考えてみませんか。

概要

日時 2014年10月12日(日) 13時~16時

場所 本館2階 レクチャールーム

対象 中学生以上

定員 80名
開園25周年記念講演会
チラシのダウンロード(PDF)

プログラム
1.基調講演「私たちにとって 水族館ってなんだろう?」(13:10)
  /川端 裕人氏(作家)

【講演要旨】
 動物園と水族館は似て非なる施設である。その背景には、「水族=利用してもよいもの」という展示生物に対する価値観の違いがあるように思う。だが、「水族=利用してもよいもの」という考えは、今までのままの形では維持できない可能性が高い。今まで「補充可能」と考えてきた展示生物、特にイルカやラッコなどの海獣類は野生で危機的な状況にあり、このままではこれらの生物は遠からず水族館から消えることになろう。
しかし、水族館特有のこの価値観を良い方向に生かすこともできるかと思う。自然を利用して生きていることを否定しても仕方ない。建前ではなく本音から出発している水族館は、その分、より現実的な持続可能性に重きを置いたメッセージを発することができるのではないか。今回、日本人はなぜ水族館が好きなのか、また今後の水族館に対する期待について考えてみたい。

【プロフィール】  
 1964年、兵庫県明石市生まれ。千葉県千葉市育ち。文筆家。小説作品に、少年たちの川をめぐる物語「川の名前」(ハヤカワ文庫JA)、数学史上最大の難問に挑む少年少女を描いたファンタジー『算数宇宙の冒険・アリスメトリック!』(実業之日本社文庫)、天気を“よむ”不思議な能力をもつ一族をめぐる、壮大な“気象科学エンタメ”小説『雲の王』(集英社)など。ノンフィクションに、アメリカの動物園をめぐる『動物園にできること』(文春文庫)、『8時間睡眠のウソ。──日本人の眠り、8つの新常識』(日経BP)などがある。
 サッカー小説「銀河のワールドカップ」「風のダンデライオン 銀河のワールドカップ ガールズ」(ともに集英社文庫)はNHKでアニメ化され、「銀河へキックオフ」として放送された。


2.パネルディスカッション「水族館のこれからを語ろう」(14:20)
  パネラー/川端 裕人氏     前掲
       安部 義孝氏     アクアマリンふくしま館長
       石田 戢(おさむ)氏 千葉市動物公園 園長
       西 源二郎氏     前葛西臨海水族園 園長
       田畑 直樹      葛西臨海水族園 園長


応募方法

※締め切りました。

 往復はがき または Eメールで以下のとおりお申し込みください。定員になりしだい締め切ります。

往復はがき
 希望者全員の氏名(ふりがな)・年齢、代表者の住所・氏名・年齢・電話番号を明記し、返信面に代表者の住所・氏名を記入のうえ、以下のあて先までお送りください。

 【あて先】〒134-8587 江戸川区臨海町6−2−3 葛西臨海水族園 「水族館ってなんだろう」係
 【締 切】定員になりしだい締め切ります。

Eメール
 25kinen@tokyo-zoo.net 宛に、件名を「水族館ってなんだろう」とし、本文に希望者全員の氏名(ふりがな)・年齢、代表者の住所・氏名・年齢・電話番号を記入してお送り下さい。お申し込みの際は、@tokyo-zoo.netからのEメールを受信できるよう、迷惑メールフィルターやメールソフトを設定してください。特に携帯電話からお申し込みの方はご注意ください。

 【締 切】定員になりしだい締め切ります。

25周年スペシャルサイトはこちら

写真:川端 裕人氏

(2014年09月12日)



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