催し物
9/21 高校生向け講座 第2回「海の学び舎」開催(※募集終了しました)
 └─2014/08/14

 葛西臨海水族園では、第一線で活躍する研究者やフィールドで活躍するナチュラリストが、海や川の環境やそこにくらす生き物のおもしろさ、またそれらを探求し、研究することの楽しさを紹介する、高校生向けのシリーズ講座「海の学び舎」を開催しています。
 前半で講師のお話、後半でお茶を飲みながら参加者も交えた談話会を予定しています。今年の第2回を以下のとおり開催します。高校生のみなさん、ぜひご参加ください。
 なお、第3回は11月に予定しています。

高校生向け講座「海の学び舎」第2回チラシ

※チラシのPDFデータをダウンロードする場合は、こちらをクリックしてください。


第2回「海の学び舎」概要

日時  2014年9月21日(日) 13時30分~16時

内容  タイトル 「旅するウナギ──謎とロマンの絶滅危惧種」
    講師   黒木 真理氏(東京大学大学院農学生命科学研究科助教)

【要旨】
 2009年5月、世界で初めてウナギの卵がマリアナ西方海域で発見されました。これで東アジアに分布するニホンウナギが生涯数千キロもの旅をしていることが科学的に証明されました。謎に包まれたウナギの生態は解明されつつあります。
 一方、日本では「うなぎ登り」や「うなぎの寝床」などの慣用句や浮世絵、落語にもウナギにまつわる文化を見いだすことができます。またポリネシアの島々では巨大ウナギと美少女の恋物語が語り継がれていたりします。これらはウナギが食料として長く利用されてきた身近な存在であることの証です。
 しかし今、その資源は40年前に比べて約10分の1にまで減少してしまいました。そしてついに2014年6月、ニホンウナギは国際自然保護連合(IUCN)のレッドリストに絶滅危惧種として記載され、社会問題にもなっています。ウナギをめぐる科学と文化のホットな話題を紹介します。 

【講師プロフィール】
 1979年、鹿児島県生まれ。東京大学大学院農学生命科学研究科博士課程修了。博士(農学)。東京大学総合研究博物館助教を経て、現在は東京大学大学院農学生命科学研究科助教。専門は魚類生態学。ウナギ、アユ、サクラマスなど回遊魚の生態を研究。
 おもな著書に「旅するウナギ──1億年の時空をこえて」(東海大学出版会・共著)、「ウナギの博物誌──謎多き生物の生態から文化まで」(化学同人・編著)、「日本うなぎ検定──クイズで学ぶ、ウナギの教科書」(小学館・共著)、「うなぎのうーちゃん だいぼうけん」(福音館書店・文)など。

場所  葛西臨海水族園 本館2階 レクチャールーム
対象  高校生
定員  30名
参加費 300円(飲み物、お茶菓子などの実費分)


応募方法

 往復はがき、またはEメールで以下のとおりお申し込みください。
 ※応募者多数の場合は抽選をおこない、当落にかかわらずお知らせします。
 
○往復はがき
 希望者全員の氏名(ふりがな)・年齢(学年)、代表者の住所・氏名・電話番号を明記し、返信面に代表者の住所・氏名を記入のうえ、以下のあて先までお送りください。

 【あて先】 〒134-8587 江戸川区臨海町6-2-3 葛西臨海水族園「海の学び舎」係
 【締 切】 2014年9月12日(金)必着

○Eメール
 manabiya2014@tokyo-zoo.net あてに、件名を「海の学び舎」とし、本文に希望者全員の氏名(ふりがな)・年齢(学年)、代表者の住所・氏名・電話番号を記入してお送り下さい。お申し込みの際は、@tokyo-zoo.netからのEメールを受信できるよう、迷惑メールフィルターやメールソフトを設定してください。(特に、携帯電話からお申し込みの方はご注意ください。)

 【締 切】 2014年9月12日(金)送信分まで有効


写真上:ウナギの産卵場マリアナの海
写真下:調査のようす
 
(2014年08月14日)



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