葛西臨海水族園では、第一線で活躍する研究者やフィールドで活躍するナチュラリストが、海や川の環境やそこにくらす生き物のおもしろさ、またそれらを探求し、研究することの楽しさを紹介する、高校生向けの講座「海の学び舎」を昨年に続き2014年も開催します。
前半で講師のお話、後半でお茶を飲みながら参加者も交えた談話会を予定しています。第1回目を6月15日(日)に開催し、その後、第2回目を9月、第3回目を11月に開催する予定です。
高校生向け講座「海の学び舎」第1回チラシ
※チラシのPDFデータをダウンロードする場合は、こちらをクリックしてください。
第1回目の概要
日時 2014年6月15日(日) 13時30分~16時
タイトル 「さかなとの新しい関係」
講師 中村宏治氏(水中写真家)
【要旨】
海の中で、さかなをじっくり観察したことはありますか? 今日では、スキューバダイビングの普及により、さかなたちを気軽に観察できるようになりました。しかし、長い人類の歴史から見ると、人間がさかなを捕まえ、食べる一方的な関係が長く続き、身近な野生生物として観察するようになったのは、つい最近のことです。
そう、これまで我々はさかなを食べ物として見てきました。しかし、海の中でさかなたちの生活をじっくり観察できるようになったことから生態研究が進み、今まで知られていなかったユニークな姿が次々と明らかになってきたのです。また、同じ個体の観察を続けていると、いろいろな個性も垣間見ることができました。
長い時間を海の中ですごしてきた経験から、さかなを食べ物としてではなく、同じ生態系にすむ野生動物としてみるようになりました。この講演では、人間とさかなたちとの新しい関係について一緒に考えてみたいと思います。
【講師プロフィール】
1947年、東京生まれ。中央大学卒。
18歳の時にスキューバダイビングを始め、海洋生物の権威、益田一氏に師事。伊豆海洋公園をベースに、水中撮影を学ぶ。
1978年に、日本水中映像(株)を設立。映画、テレビ、CM、大型展示映像等、あらゆる分野の水中映像で、多くの作品を手がける。また、アメリカ、イギリス、フランス、カナダ等、海外の映画、テレビの水中撮影も担当し、世界で活躍している。
著書に、「さかなの街─社会行動と産卵生態」(東海大学出版会)、「海を楽しむ (子どもとはじめる自然冒険図鑑8)」(岩波書店)など多数。
場所 葛西臨海水族園 本館2階 レクチャールーム
対象 高校生
定員 30名
参加費 500円(飲み物、お茶菓子などの実費分)
応募方法
往復はがき、またはEメールで以下のとおりお申し込みください。
※応募者多数の場合は抽選をおこない、当落にかかわらずお知らせします。
○往復はがき
希望者全員の氏名(ふりがな)・年齢、代表者の住所・氏名・電話番号を明記し、返信面に代表者の住所・氏名を記入のうえ、以下のあて先までお送りください。
【あて先】 〒134-8587 江戸川区臨海町6-2-3 葛西臨海水族園「海の学び舎」係
【締 切】 2014年6月
6日(金)消印有効 14日(土)必着
○Eメール
manabiya2014@tokyo-zoo.net あてに、件名を「海の学び舎」とし、本文に希望者全員の氏名(ふりがな)・年齢、代表者の住所・氏名・電話番号を記入してお送り下さい。お申し込みの際は、@tokyo-zoo.netからのインターネットメールを受信できるよう、迷惑メールフィルターやメールソフトを設定してください。(特に、携帯電話からお申し込みの方はご注意ください。)
【締 切】 2014年6月
6日(金) 14日(土)送信分まで有効
写真:中村宏治氏
(2014年05月08日)
(2014年06月06日、締切日を延長)