催し物
講演会「身近にいた水辺の生き物 いまとこれから」開催
 └─2011/10/13

 ゲンゴロウやタガメ、イモリやカエル、メダカやタナゴなど、かつて身近にいた水辺の生き物の多くが、近年、数を減らしています。身近だった水辺の生き物は、なぜ数を減らしているのでしょう? 守っていくにはどうすればいいのでしょう?

 都立動物園・水族園では、これまで培ってきた飼育繁殖技術を生かし、絶滅の危機に瀕している野生生物を救うため、多摩動物公園内に野生生物保全センターを設置し、様々な取り組みをおこなっています。

 その取り組みの一つとして、葛西臨海水族園、井の頭自然文化園および多摩動物公園野生生物保全センターでは、2002年から東京都内にあるイモリの生息地で、産卵場や幼生の生育場となる水場を作り、モニタリング調査を実施するとともに、地元小学校への環境学習をおこなってきました。

 これらの取り組みを踏まえ、講演会「身近にいた水辺の生き物 いまとこれから」を開催します。講演会では、2回にわたって、各園が連携して取り組んできたイモリ保全活動について紹介します。また、身近にいた水辺の生き物について調査や研究をされている各方面の講師からは、水辺の生き物の現状、減っている理由、保全の事例をご紹介します。

 講演会は、第1回を葛西臨海水族園で、第2回を井の頭自然文化園で開催します。

◎第1回

<葛西臨海水族園>

日時 2011年11月27日(日)
    13時30分~16時30分

場所 葛西臨海水族園本館2階 レクチャールーム

定員 80名(高校生以上)

料金 無料

内容

◆「イモリを守ることで、何ができるのか??
  都立動物園・水族園の取り組み」
 講師:荒井寛(葛西臨海水族園 飼育展示課 調査係)

 葛西臨海水族園、井の頭自然文化園、多摩動物公園野生生物保全センターはお互いに協力し、2002年から東京産イモリの保全活動をおこなってきました。その結果、ここ数年、個体数は増加傾向にあります。東京では希少なイモリをその生息環境とともに、地元小学校の総合学習の時間に紹介し、生物や自然環境に興味関心を持ってもらうことを期待して活動しています。

◆「身近なカエルたちのいま」
 講師:戸田光彦(財団法人自然環境研究センター)

 カエルは公園の池や田んぼなど、私たちの身近なところで見られます。日本のさまざまなカエルとそのくらしぶり、そしてカエルたちに迫っている危機について紹介します。

◆「里地の自然、きのう・きょう・あす」
 講師:市川憲平(姫路市立水族館館長)

 絶滅危惧種の半数は里地や里山の生きものですが、レッドリストが改訂されるたびにその種類は増えています。その現状と減少の原因について述べるとともに、保全のためにおこなわれている様々な試みについて解説します。

応募方法
 往復はがき又はEメールで下記のとおりお申し込みください。応募者多数の場合は抽選をおこない、当落にかかわらずお知らせします。
※応募は1組1通とし、重複応募は無効とさせていただきます。

○往復はがき
 希望者全員の氏名(ふりがな)・年齢、代表者の住所・氏名・年齢・電話番号を明記し、返信面に代表者の住所・氏名を記入のうえ、下記あて先までお送りください。

 〒134-8587 江戸川区臨海町6-2-3
 葛西臨海水族園 講演会「身近にいた水辺の生き物」係


○Eメール
 imori2011kasai@tokyo-zoo.net 宛に、件名を「身近にいた水辺の生き物」とし、本文に希望者全員の氏名(ふりがな)・年齢、代表者の住所・氏名・年齢・電話番号を記入してお送り下さい。お申し込みの際は、@tokyo-zoo.net からのインターネットメールを受信できるよう、迷惑メールフィルターやメールソフトを設定してください(特に携帯電話からお申し込みの方はご注意ください)。

締切 2011年11月14日(月) 消印有効


◎第2回

<井の頭自然文化園>

日時 2011年12月18日(日)
    13時~16時

場所 井の頭自然文化園 本園 資料館2階 集会室

定員 60名(高校生以上)

料金 無料

内容

◆「危機に瀕する水生昆虫たち──その現状と保全のとりくみ」
 講師:苅部治紀(神奈川県立生命の星・地球博物館)

◆「カエルとサンショウウオのいまとこれから」
 講師:林光武(栃木県立博物館)

 平野部や丘陵部の人里近くに生息している両生類は、湿地や池、水田などの生息環境の消失や改変によって激減しています。また、残された生息地でも、アメリカザリガニやアライグマなど外来種の捕食圧によって地域的な絶滅が心配されている例が少なくありません。
 一方、両生類を保全する取り組みも各地でおこなわれるようになりました。その中から、水田のカエル類を保全するためにおこなわれている対策と、宇都宮市でおこなわれているトウキョウサンショウウオの保全活動を紹介します。

◆「イモリを守る活動 都立動物園・水族園の取り組み」
 講師:兒玉雅章(井の頭自然文化園 水生物館飼育展示係)

応募方法
 往復はがき又はEメールで下記のとおりお申し込みください。応募者多数の場合は抽選をおこない、当落にかかわらずお知らせします。

○往復はがき
 希望者全員の氏名(ふりがな)・年齢、代表者の住所・氏名・年齢・電話番号を明記し、返信面に代表者の住所・氏名を記入のうえ、下記あて先までお送りください。

 〒180-0005 東京都武蔵野市御殿山1-17-6
 井の頭自然文化園「身近にいた水辺の生き物」係


○Eメール
 imori2011ino@tokyo-zoo.net 宛に、件名を「身近にいた水辺の生き物」とし、本文に希望者全員の氏名(ふりがな)・年齢、代表者の住所・氏名・年齢・電話番号を記入してお送り下さい。お申し込みの際は、@tokyo-zoo.net からのインターネットメールを受信できるよう、迷惑メールフィルターやメールソフトを設定してください(特に携帯電話からお申し込みの方はご注意ください)。

締切 2011年12月8日(木) 消印有効

(2011年10月13日)



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