催し物
【動画公開しています】5/1-7/30 彫刻園企画展「大正時代の写実主義―北村西望の彫塑と日本画」展を開催!
 └─ 2023/04/29(05/18更新)
 このたび、井の頭自然文化園では「大正時代の写実主義──北村きたむら西望せいぼうの彫塑と日本画」展を開催いたします。

 大正期に制作された北村西望の彫塑と、同時期の日本画(写真パネル)、ならびに斎藤茂吉の短歌を展示し、彫刻だけでなく近代日本画、近代短歌で共有されていた、写実と自然観察のさまざまな側面をご紹介します。

 文展《怒涛》三部作を発表し、苦心の末に世に出た北村西望は、当時の官展で求められる写実的な人体像を打ち出します。朝倉文夫、建畠大夢らと切磋琢磨するうちに、目の前のモデルに忠実に制作しつつも、独自の個性と詩情を込めた人間像を打ち出します。

 北村西望は、この時期、西洋彫刻の技術的な写実と、伝統的な水墨画でもおこなわれた自然観察の、底面にある共通要素を探っていました。同時期、速水御舟や小茂田青樹などの若い日本画家たちが、細密表現を取り入れ、戸外や庭でスケッチをおこないました。また短歌や分野ではアララギ派が、日常生活に即した現実的な感情を自然な言葉で読み始めます。

 北村西望が当時直面していた”写実”の理解の多様さを、同時代の日本画や短歌を横断しながらご覧いただきます。

期間 2023年5月1日(月・祝)〜7月30日(日)

場所 動物園(本園) 彫刻館B館


北村西望《あくび》1919年 石膏
(井の頭自然文化園所蔵)

井の頭自然文化園 彫刻園オンライン

 「井の頭自然文化園 彫刻園オンライン」では、企画展やギャラリートークを動画でご視聴いただけるよう、所蔵品を1点1点解説つきでご紹介します。作品に接近した視点でご覧ください。


【動画】「大正時代の写実主義―北村西望の彫塑と日本画」

(2023年04月29日)
(2023年05月18日:動画公開)



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