催し物
3/9 第54回高碕賞表彰式と受賞記念講演会「オガサワラシジミの累代飼育にたどりつくまで」を開催します
 └─2019/02/21

 2019年3月9日(土)、井の頭自然文化園で第54回「高碕賞」の表彰式と受賞記念講演をおこないます。表彰式は13時30分から開催。その後、高碕賞受賞者による記念講演を開催します。

 参加費は無料(入園料は必要です)。また、事前のお申し込みも不要です。直接会場にお越しください。どなたでも参加できます。


オガサワラシジミ

日時 2019年3月9日(土)13時30分〜15時(予定) ※13時15分から受付開始
会場 井の頭自然文化園 彫刻館B館(定員80名、自由席)

内容

高碕賞表彰式(13:30)

   ・主催者挨拶 (公益財団法人東京動物園協会理事長 鈴木勝)
   ・表彰状授与 ( 同上 )
   ・選考結果報告(高碕賞選考委員長、恩賜上野動物園長 福田豊)

受賞記念講演(14:00)

   「オガサワラシジミの累代飼育にたどりつくまで」(約40分)
     石島明美(多摩動物公園昆虫園飼育展示係 )

 多摩動物公園では2005年、小笠原諸島の母島でしか見られなくなった希少種オガサワラシジミの生息域外保全への取り組みを開始しました。しかし、いざ飼育を始めてみると、いかに交尾させるかが難関として立ちはだかりました。温度や湿度を変えたり、他施設を借りたりしてもうまくはいきません。
 2016年、これまでの結果と観察をもとにビニールハウスを建てて中に放したところ、9ペアの交尾が成立。その後産卵が見られ、幼虫は順調に育ち、羽化した成虫が交尾して次の世代が生まれました。順調に世代を重ね、1年間の継続飼育を達成しました。今も継続中です。累代飼育に成功するまでの経緯や試行錯誤、そして得られた知見などについてお話しします。

動物園ニュース特別編(14:40)

   「最近の井の頭自然文化園の話題いろいろ」(約20分)日橋一昭(井の頭自然文化園長)

関連記事「オガサワラシジミの周年飼育に新たに成功しました──2016~17年 第7世代まで誕生」
「高碕賞」は、動物園の発展振興に尽力した東京動物園協会第二代会長、故・高碕達之助氏(1885~1964、経済企画庁長官、通産相)を顕彰し、1965年に制定されました。東京動物園友の会の雑誌「どうぶつと動物園」に掲載された記事や写真を対象に、動物園事業の発展振興、動物愛護精神の普及にとくに寄与したと認められたものに贈られます。今回高碕賞を受賞したオガサワラシジミの記事は「どうぶつと動物園」2018年夏号に掲載されました。
2018年夏号
東京動物園友の会のご紹介ページはこちらです(どなたでも入会できます。年会費は一般会員2,000円、ジュニア会員1,000円です)

(2019年02月21日)


ページトップへ