催し物
7/5 講演会「水辺の生き物の保全──オオサンショウウオの事例から考える」(井の頭・上野共同企画) ※受付終了しました
 └─2014/05/22

 井の頭自然文化園では、特別天然記念物のオオサンショウウオの研究や保全に取り組むNPO法人日本ハンザキ研究所理事長の栃本先生をお招きして、講演会「水辺の生き物の保全──オオサンショウウオの事例から考える」を開催します(井の頭自然文化園・上野動物園共同企画)。
 オオサンショウウオは、岐阜県以西に生息する、河川生態系の最上位を占める世界最大の両生類です。開発などにより、生息環境は奥地に追いやられつつありますが、その生態は不明な部分が多く、謎が多い生物です。一方、京都の賀茂川水系では、チュウゴクオオサンショウウオとの種間雑種が多数を占めるなど、さまざまな問題が発生しています。
 関東であまり開催されることのないオオサンショウウオの講演会。生息地での研究と保護に取り組む栃本先生ならではのお話を聞くことができますので、ぜひご参加ください。

講演会の概要

日時 2014年7月5日(土) 13時30分~16時

場所 井の頭自然文化園 動物園(本園)彫刻館B館

定員 100名

対象 小学校高学年以上

内容
1.基調講演「オオサンショウウオの生態と現状」
  講師/栃本武良(NPO法人日本ハンザキ研究所理事長・元姫路市立水族館長)

・講師プロフィール
 1941年、東京生まれ。東京水産大学卒業。生物科教諭を経て姫路市立水族館建設準備室着任。
 1975年よりオオサンショウウオの生態調査を開始。1994年から姫路市立水族館長を11年間務め、退職後NPO法人日本ハンザキ研究所設立。兵庫県朝来市生野町を拠点に、オオサンショウウオの調査と研究を進めている。

・要旨
 オオサンショウウオは、岐阜県と愛知県以西の本州と四国、大分県に生息する世界最大の両生類で、生きている化石として学術上貴重なために国の特別天然記念物に指定されています。名がよく知られているものの、ライフサイクルが長いことや夜間の河川での調査が必要なことなどから、研究者が少なく、いまだに寿命さえもが不明です。近年、中国産種とのハイブリッドの出現が問題になっています。京都の賀茂川では90%以上が雑種であり、日本産は絶滅状態となっています。また、生息環境をどう確保するかも課題になっています。本講演では、オオサンショウウオとそのおかれている現状・課題について考えます。


2.報告「東京の動物園・水族園が取り組む水辺の生き物の保全活動」
 都立の動物園・水族園では、水辺の生き物の保全にも取り組んでいます。どのような取り組みをしているのか、担当職員が報告します。

 ・イモリの保全について(井の頭自然文化園職員)
 ・カエルの保全について(上野動物園職員)


応募方法

 往復はがき、またはEメールで以下のとおりお申し込みください。
 ※応募者多数の場合は抽選をおこない、当落にかかわらずお知らせします。

<往復はがき>
 希望者全員の氏名(ふりがな)・年齢、代表者の住所・氏名・電話番号を明記し、返信面に代表者の住所・氏名を記入のうえ、以下のあて先までお送りください。

 【あて先】〒180-0005 武蔵野市御殿山1-17-6
      井の頭自然文化園「オオサンショウウオ講演会」係
 【締 切】2014年 6月23日(月)消印有効  6月30日(月)必着

<Eメール>
 mizube2014@tokyo-zoo.net あてに、件名を「オオサンショウウオ講演会」とし、本文に希望者全員の氏名(ふりがな)・年齢、代表者の住所・氏名・電話番号を記入してお送りください。お申し込みの際は、@tokyo-zoo.net からのEメールを受信できるよう、迷惑メールフィルターやメールソフトを設定してください。(特に、携帯電話からお申し込みの方はご注意ください。)

 【締 切】2014年 6月23日(月) 6月30日(月) 送信分まで有効


写真:オオサンショウウオ

(2014年05月22日)
(2014年06月17日、募集期間を延長)



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