催し物
連続講演会「水辺の生き物を守る」(11/17 葛西、12/1 井の頭)参加者募集! (葛西・井の頭・野生生物保全センター共催) ※受付終了
 └─2013/09/26

 都立動物園水族園では、かつては身近な水辺で普通に見られたメダカやイモリ、カエルなどの保全活動をおこなっています。
 葛西臨海水族園と井の頭自然文化園では、これらの取り組みを紹介するとともに、日本における代表的な自然再生の事例や、都内における両生類の域内保全活動を紹介する連続講演会を実施します。どうぞご参加ください。

第1回(葛西臨海水族園)


日時 2013年11月17日(日) 13時30分~16時

場所 葛西臨海水族園 本館2階 レクチャールーム

定員 80名(高校生以上)

内容 
(1)「水辺の生物多様性の危機と自然再生」
    講師/鷲谷いづみ(東京大学農学生命科学研究科教授)


 さまざまな人間活動は、生態系に大きな影響を及ぼし、いまや地球規模で生態系が元には簡単に戻れない状態になりつつあると考えられています。特に水辺は、世界的に見ても生物多様性がもっとも著しく変化を受けた場所で、世界各地で生態系の健全性を取り戻すための取り組みが進められています。講演では、日本における代表的な自然再生の事例を紹介します。

【鷲谷いづみ教授 プロフィール】
 東京生まれ。東京大学大学院理学系研究科修了(理学博士)。東京大学教授(大学院農学生命科学研究科)。植物の種子発芽や成長に関する生態学を基礎として、野生植物の保全、侵略的外来種の生態影響、里山や水辺の生物多様性の保全と再生などに関する広範な研究および普及活動を精力的におこなっている。
 著書は、『生物保全の生態学(新・生態学への招待)』(共立出版)、『生態系へのまなざし』(東京大学出版会)、『サクラソウの目‐繁殖と保全の生態学』(地人書館)、『よみがえれアサザ咲く水辺‐霞ヶ浦からの挑戦』(共編著、文一総合出版)、『生態系を蘇らせる』(日本放送出版協会)、『自然再生事業‐生物多様性の回復をめざして』(共編著、築地書館)、『コウノトリの贈り物──生物多様性農業と自然共生社会をデザインする』(地人書館)など多数。


(2)「アカハライモリを守る活動 最近の報告」
    講師/葛西臨海水族園飼育展示係 中村浩司


 葛西臨海水族園、井の頭自然文化園、多摩動物公園野生生物保全センターでは、数少ない都内のアカハライモリ生息地において、2002年よりアカハライモリの保全活動を行っています。当初、保全活動場所におけるアカハライモリは絶滅寸前でしたが、ここ数年、確認できる個体数は増加の傾向にあります。講演会では、生息地や水族園での取り組み、地域の小学校との連携といった活動内容を紹介し、活動の中でわかってきたことなどをお話しします。


応募方法
 往復はがき または Eメールで下記のとおりお申し込みください。応募者多数の場合は抽選をおこない、当落にかかわらずお知らせします。
 申込の締切は、2013年 10月31日(木) 11月10日(日) 消印有効とさせていただきます。

◎ 往復はがき
 希望者全員の氏名・年齢、代表者の住所・氏名・年齢・電話番号を明記し、返信面に代表者の住所・氏名を記入のうえ、下記あて先までお送りください。

 【あて先】〒134-8587 江戸川区臨海町6−2−3
      葛西臨海水族園 「保全講演会」係

◎ Eメール
 kasai-hozen2013@tokyo-zoo.net 宛に、件名を「保全講演会」とし、本文に希望者全員の氏名・年齢、代表者の住所・氏名・年齢・電話番号を記入してお送りください。
 お申し込みの際は、@tokyo-zoo.net からのインターネットメールを受信できるよう、迷惑メールフィルターやメールソフトを設定してください。(特に携帯電話からお申し込みの方はご注意ください。)


第2回(井の頭自然文化園)


日時 2013年12月1日(日) 13時30分~16時

場所 井の頭自然文化園 動物園(本園) 彫刻館B館

定員 80名(高校生以上)

内容 
(1)「都内における両生類の域内保全活動について(仮題)」
    講師/佐久間聡(環境コンサルタント)


 里地・里山には、稲作に伴う土地利用に依存して、カエルやサンショウウオの仲間をはじめ、多くの水辺の生き物が生息しています。近年、その生息環境である水田や溜池などの質的悪化や減少、消失により、水辺の生き物は、その数を急速に減らしています。
 講演では、都内における両生類の繁殖環境の復元・創出を目的とした保全活動やモニタリング調査を兼ねた観察会などの取り組みを中心に紹介します。

【佐久間聡氏 プロフィール】
 広島県生まれ。少年期や青年期に自然と親しんできた経験を通して、自然と人間社会とのあり方や自然保護の重要性、自然とのふれあいの大切さを学ぶ。大学卒業後、建設・環境コンサルタントの仕事に就き、主に公園・緑地の計画・設計や、生き物の生息・生育環境の保全や創出に係わる計画に従事している。また西多摩地域において地域住民や大学の同好会、市民団体などと共に両生類の保全活動や観察会、東南アジアや沖縄等で昆虫類や両生爬虫類の観察など、精力的に活動している。共著書は、『新版 東京都の蝶』(けやき出版)


(2)「保全へとつなぐ──いきもの広場の成り立ちと活動」
    講師/井の頭自然文化園教育普及係 對馬恵理


 生き物や自然を守る気持ちを育てるには、生き物に興味を持ち、その不思議さや面白さに心を動かされる体験が重要です。しかし、子供たちの自然体験の機会は減少してきています。そこで、身近な自然と親しむきっかけとなる場を提供しようと、自由に生き物探しを楽しめる「いきもの広場」を園内に作りました。この「いきもの広場」の成り立ちとそこでの活動についてご紹介します。


応募方法
 往復はがきまたはEメールで下記のとおりお申し込みください。応募者多数の場合は抽選をおこない、当落にかかわらずお知らせします。
 申込の締切は、2013年 11月14日(木) 11月24日(日)必着 とさせていただきます。

◎ 往復はがき
 希望者全員の氏名・年齢、代表者の住所・氏名・年齢・電話番号を明記し、返信面に代表者の住所・氏名を記入のうえ、下記あて先までお送りください。

 【あて先】〒180-0005 武蔵野市御殿山1-17-6
      井の頭自然文化園 「保全講演会」係

◎ Eメール
 ino-hozen2013@tokyo-zoo.net 宛に、件名を「保全講演会」とし、本文に希望者全員の氏名・年齢、代表者の住所・氏名・年齢・電話番号を記入してお送りください。
 お申し込みの際は、@tokyo-zoo.net からのインターネットメールを受信できるよう、迷惑メールフィルターやメールソフトを設定してください。(特に携帯電話からお申し込みの方はご注意ください。)


<関連ページ>
東京メダカMAP
希少動物の飼育と保全

<写真>
上から
・第1回講師の鷲谷いづみ教授
・特定外来生物のウシガエル
・アカハライモリ
・第2回講師の佐久間聡氏
・トウキョウサンショウウオ

(2013年09月26日)
(2013年10月04日更新:申込期間を延長しました)



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