井の頭自然文化園で毎年、夏休みに実施している「クイズでたんけん文化園」。今年のテーマは「妖怪」です。なぜ妖怪なのでしょう? じつは、妖怪の中には「ぬらりひょん」「あかなめ」などに混じって、タヌキやキツネなど、実在する動物の姿をしているものが少なくないのです。
たとえば、みなさんがよく知っている「河童」(かっぱ)は、地方によって呼び名が異なり、姿もさまざまですが、カワウソやスッポン、またはサルなど、なんらかの動物に似ています。
昔から自然や動物に親しんできた日本人。動物の姿をとる妖怪たちは、その歴史のあかしでもあるのです。動物を観察しながら、そんな妖怪たちの存在を知ってもらうのがこの企画のねらいです。
クイズラリーでは、10種類の妖怪が描かれた「妖怪手帳」(写真上)をお配りします。各妖怪に関連する日本の動物たちを園内で観察し、クイズに挑戦してください。園内10か所をめぐってゴールした方には、オリジナル妖怪バッジ(写真下)をプレゼント!
そして、妖怪手帳にはなんと、井の頭池にすむ妖怪「いの子」も登場します。妖怪は、自然や動物と共生してきた日本人の豊かな感性から生まれました。自然が少なくなり、動物との距離が遠のくにつれて、私たちは妖怪を感じる心を失ってしまったのかもしれません。妖怪たちにもどってきてほしい──「いの子」は、そんな願いから創作した妖怪です。
「妖怪と日本の動物めぐり」は2009年8月14日(金)から始まりました。残るは、
2009年8月15日(土)、
29日(土)、30日(日)の3日間です。
ぜひご参加ください!
(2009年08月14日)
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