催し物
「ネズミランド」をのぞいてみよう!
 └─井の頭 2007/12/14

 井の頭自然文化園では、2007年11月20日から、干支展「いのかしらネズミーズ2008」を開催していますが、今回はメインの展示である「ネズミランド」を紹介しましょう!

・干支展「いのかしらネズミーズ2008」のおしらせ

 「ネズミランド」は、とにかくたくさんのネズミがチョコチョコと動きまわるのを見せたい!という発想から生まれました。そのために特注で作ったのが、幅と奥行1.6×1.6メートル、高さ1メートルの大きな飼育水槽です。上部や側面にガラスやアクリルを使い、横からも上からもネズミのようすが見えるようになっています。

 かくれたところにも工夫があります。会場として使っている資料館ににおいがこもってしまっては困るので、水槽内の空気を水槽下部にセットした脱臭シート層を通すことで、においをおさえています。さらにホットカーペットを水槽下部にしき、温度もコントロールしているのです。

 さて、水槽の中には、職員手作りのさまざまな「おうち」や「遊具」に加え、ペット用に売っている回し車なども入れてみました。実際にネズミがどのように動いてくれるか?が一番心配でしたが……3週間たった今、なれたこともあるのか、約100匹のハツカネズミのいろいろな動きを見ることができます。

 想定外だったのは、パンのおうちの人気ぶりでした。フランスパンなど、固めのパンを入れたところ大人気! かじられて空洞になったパンの中には、何十匹ものネズミがギューギューに詰まって寝ているようすが見られます。しかし食べるのをやめるわけではないので、1週間もするとパンのお家は崩壊……。食パンを1斤入れたときは、翌朝には皮だけになってペシャンコに。まわりには大量のパンくずが散らばっていました。おそるべしネズミたち。

 「ネズミランド」を覗くのは、ネズミたちの動きが活発な、午前の早い時間帯と夕方がおすすめです。パンや小松菜をかじったり、高いところにスルスルとのぼったり、飛びはねたり走ったり、毛づくろいしたり、団子になって寝ていたり……。ネズミのさまざまな動きをゆっくとお楽しみください。

〔井の頭自然文化園教育普及係 天野未知〕

写真上:ネズミランド全景
写真中:ネズミランド
写真下:パンのおうちにひしめくネズミたち

(2007年12月14日)



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