催し物
5/19 開園記念講演会「わたしたちは動物のいのちをどうとらえてきたか?──動物慰霊碑からみた日本人の動物観」開催(受付終了)
 └─井の頭 2013/04/11

 井の頭自然文化園では、「わたしたちは動物のいのちをどうとらえてきたか?」というタイトルで講演会を開催します。
 日本の多くの動物園では、年に1回、動物園で死亡した動物の霊をなぐさめる「動物慰霊祭」がおこなわれ、園内には動物慰霊碑が建立されています。この習慣は欧米の動物園にはなく、日本特有のものです。また、日本各地に猫塚、鯨塚といった動物塚があります。
 講演会では、これらの動物慰霊碑をとおして、日本人と西洋人の動物観の違いをさぐり、私たち日本人と動物の関係について考えます。

日時 2013年5月19日(日)13時30分~16時

場所 井の頭自然文化園 動物園(本園)
   資料館2階 集会室

定員 80名(高校生以上)

内容
◎「動物園の慰霊碑から見た日本人の動物観」
 講師/成島悦雄(井の頭自然文化園園長)

 多くの日本の動物園には動物慰霊碑があります。これは、動物園で亡くなった動物たちに感謝の気持ちを表すために建てられたものです。世界の動物園を調べましたが、どうも、日本独特のものようです。動物に霊を感じ、その霊に対して感謝の気持ちを表す感性は、まさに日本人の動物観の表れなのでしょう。多くのデザインの動物慰霊碑を紹介し、動物園と動物慰霊碑の関係について考えてみたいと思います。

◎「動物のお墓や慰霊碑からみた日本人の動物観」
 講師/依田賢太郎

 日本各地には多数の動物の墓や慰霊碑等が建立され続け、総数は数千基以上に及びます。対象となる動物は、昆虫からゾウやクジラまで多種にわたります。これは、世界に類例のない日本独特の文化です。このような文化が成立した理由に、日本列島の地理的、気候的環境条件の影響があります。日本人は、あるがままの自然を受容し、人も動物も自然の一部であり、仲間と考える連続的動物観を持っています。豊かな恵みをもたらす自然への感謝と、時に厳しい自然への畏怖が、この動物観を形作りました。動物の墓や慰霊碑などに現れた日本人と欧米人の動物観の比較から、人と動物の双方にとって良い関係とは何かについて考えます。

【依田賢太郎氏プロフィール】
 1939年山梨県生まれ。東京理科大学理学部卒。工学博士。東洋紡績(株)総合研究所研究室長、同社研究統括部主幹、東洋紡アメリカ(株)上席副社長、スタンフォード大学客員研究員、東海大学開発工学部教授などを経て、現在はテクバウ代表。専門は医用生体工学。趣味としてヒトと動物の関係について研究を続ける。


応募方法
 往復はがきまたはEメールで下記のとおりお申し込みください。応募者多数の場合は抽選をおこない、当落にかかわらずお知らせします。

<往復はがき>
 希望者全員の氏名・年齢、代表者の住所・氏名・年齢・電話番号を明記し、返信面に代表者の住所・氏名を記入のうえ、下記あて先までお送りください。

【あて先】〒180-0005 武蔵野市御殿山1-17-6 
     井の頭自然文化園「開園記念講演会」係

【締 切】2013年5月10日(金)消印有効

<Eメール>
 ino_event@tokyo-zoo.net 宛に、件名を「開園記念講演会」とし、本文に希望者全員の氏名・年齢、代表者の住所・氏名・年齢・電話番号を記入してお送り下さい。

※お申し込みの際は、@tokyo-zoo.net からのインターネットメールを受信できるよう、迷惑メールフィルターやメールソフトを設定してください。(特に携帯電話からお申し込みの方はご注意ください。)

【締 切】2013年5月10日(金)送信分まで有効


写真:動物慰霊碑

(2013年04月11日)



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