上野動物園で2011年2月25日、冬眠中に初めて生まれたツキノワグマの子がメスとわかり、名前を「ウタ」とつけました。
・
「冬眠中のツキノワグマが出産」
ウタという名前は父親の「ソウ」と母親の「タロコ」から一文字ずつもらい名付けました。また、母親のタロコは来園した際オスとされていてタロウという名前だったのが後にメスと分かり今のタロコに改名したのですが、このときウタという名前も候補に挙がっていたので、タロコの子に「ウタ」の名を復活させることにしたのです。
ウタは順調に成長し、毎月おこなっている体重測定では、8月末に18キログラムになりました。初めて産室から出てきた5月末は4キログラムだったので、約3か月で14キログラムも増加したことになります。
今ではタロコから餌を奪い取ったり、放飼場ではロープからロープに飛び移ったり、毎日元気に過ごしています。お気に入りのものを見つけると寝室までもってくるので、掃除のときに大変な思いをすることもあります。
展示場所はウタの体調によって変更する場合もありますが、午前中は屋内展示室、午後2時からは放飼場です。
写真上:母親の餌を横取りするウタ
写真中:ロープ遊び
写真下:お気に入りの木を運ぶ
〔上野動物園東園飼育展示係 野島大貴〕
(2011年09月09日)