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ミミセンザンコウが死亡しました
 └─2025/12/24
 上野動物園の東園「夜の森」で飼育していたミミセンザンコウは、こちらでお知らせしたとおり、2025年11月6日より公開を中止し、バックヤードで治療をおこなっていましたが、12月18日(木)に死亡しました。

 このミミセンザンコウは2006年に台湾で保護され、2012年に上野動物園に来園したメスで、年齢は19歳以上となります。
昨年より、すこしずつ体重が減少してきていたことから、エサの品目を増やし、与え方を試行錯誤することで、体重の維持に努めてきました。

 ミミセンザンコウの正確な寿命は不明ですが、飼育下では20年以上生存したとの記録があります。この個体も19歳以上であることから高齢であると考えられます。バックヤードでも、十分な運動量を確保するために、散歩をさせるなどのケアを行ってきました。散歩中は熱心に土のにおいを嗅いでは掘り返し、夢中でエサを探している様子が見られました。

 しかしながら、近頃は舌が出しづらくなり、自力でえさを舐めとることが難しくなっていました。そのため食道にチューブを挿入し、そこへ流動食を流すことで必要な栄養の確保と投薬を行っていました。

 12月18日(木)に麻酔下で食道チューブを設置し直す処置を行っていたところ、容体が急変し、救命措置を行いましたが死亡しました。死因については調査中です。判明次第お知らせいたします。

 このミミセンザンコウの死亡に伴い、国内の展示施設において、センザンコウはいなくなりました。

(2025年12月24日)



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