上野動物園では2025年3月、コビトカバのメス「ナツメ」とオス「モトモト」のあいだにオスの
「コブシ」が誕生しました。
このたび、もう1頭のメス「モミジ」に妊娠の可能性が高いことが判明しました。モミジは2003年11月20日に上野動物園で生まれ、現在21歳です。
上野動物園ではコビトカバの繁殖を推進するために、2023年3月から大阪府吹田市の
NIFREL(ニフレル)から、ブリーディングローン(繁殖を目的とした貸借契約)にもとづいてモトモトの貸与を受け、共同繁殖に取り組んでいます。

コビトカバ「モミジ」
2025年6月上旬、モミジとモトモト(当時11歳)を繁殖のため同居させたところ複数回の交尾が確認され、その後の超音波検査で胎児と思われる姿が確認されました。
コビトカバの妊娠期間は184~214日と言われています。交尾を確認日から起算すると、出産は2025年12月上旬~12月下旬ごろになる見込です。
妊娠にともない、モミジの展示場とナツメおよびコブシの展示場を入れ替えます。また、出産予定日が近付いたら、モミジが安心して出産と子育てができる環境を整えるために、当面のあいだモミジの展示を中止します。
展示場の入れ替えにともない、これまで屋外のみに出していたナツメとコブシを、2025年11月11日(火)から室内も使って公開します。モミジ以外の3頭は引き続きご覧になれますが、観覧時間変更や展示中止となる場合があります。あらかじめご了承ください。
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