2025年12月17日追記:
「
ミミセンザンコウの近況について」を更新しました。
上野動物園の東園にある「夜の森」で飼育しているミミセンザンコウ(メス)は、2025年11月6日(木)から公開を中止しています。
上野動物園では現在、1頭のミミセンザンコウを飼育しています。近ごろはえさを十分にとることが難しくなっていて、体重が少しずつ減少しています。高齢でもあることから、当面のあいだバックヤード内で療養させながら飼育をおこないます。
展示の再開はいまのところ未定です。展示再開日につきましては、決まりしだいお知らせします。

ミミセンザンコウ(2025年5月15日撮影)
2025年12月17日追記:ミミセンザンコウの近況について
11月6日より展示を休止しているミミセンザンコウについてはバックヤードで獣医師による検査および治療をおこなっています。
通常、センザンコウは長い舌を出し、えさを舐めとって食べますが、この個体は舌が出しづらくなり、自力でえさを舐めとることが難しくなってしまっていました。くわしい原因はわかっていません。

現在は、食道にチューブを挿入し、流動食を入れることで、必要な栄養を確保しています。また、このチューブから投薬もおこなっています。この治療を始めてからは体重が増え、徐々に体力も回復しつつあります。また、自分でえさを舐めるようすも少しずつ見られるようになってきています。
まだ展示場に復帰する見込みが立つまでにはいたっていませんが、今後も慎重に経過を観察しながら、回復を目指して治療に努めていきます。

治療中のミミセンザンコウ
(2025年11月08日)
(2025年12月17日:近況を更新)