上野動物園の「子ども動物園すてっぷ」で飼育していたブタ(アグー)の「ナビィ」(メス)が2025年7月28日に死亡しました。16歳でした。

ブタ(アグー)の「ナビィ」(2025年7月26日撮影)
こちらでお知らせしていたとおり、7月15日に実施した健康診断で、口の中にポリープと膿瘍が確認されていました。その後の病理診断で、ポリープは悪性腫瘍と判明しました。症状の悪化が見られ、腫瘍の進行が懸念されたため早急の処置が必要であると判断し、7月28日に、麻酔下で腫瘍の摘出手術をおこないました。その際の検査により、腫瘍の肝臓への転移を疑う所見が得られたほか、重度の腹水貯留も確認され、事前の想定よりもはるかに全身状態が悪いことがわかりました。口内のポリープを摘出後、麻酔からの覚醒は良好だったものの、数時間後に状態が急変し、死亡を確認しました。
死因については、病理解剖検査を行ったうえ、判明次第お知らせします。ナビィの死亡にともない、上野動物園で飼育するブタはいなくなりました。
(2025年07月29日)