上野動物園のニシゴリラ「スモモ」について、昨年末に左足を痛めたようすが確認されました。鎮痛剤を与えたところ、一時的に症状は改善しましたが、投薬を終了したあとに症状が再発したため、投薬治療を継続しているところです。現在、歩くときは左足を上げていますが、握る・開く、はしごを上るといった動作はできており、触診時にも痛がるようすは確認されていません。

　スモモの症状は未だ完治しておらず、回復に時間がかかっていることから、靭帯や腱を痛めている可能性があります。正確な診断のためにはスモモを群れから隔離し、鎮静あるいは麻酔をかけて検査する必要がありますが、スモモや群れへの影響が大きいため、投薬治療を続けながら注意深く経過を観察しています。今後の状況を見極めたうえで、検査の実施も検討していきます。

　みなさまにはご心配をおかけしますが、引き続き慎重に治療を進めていきますので、ご理解いただきますよう、よろしくお願いします。


ニシゴリラ「スモモ」
（2025年02月12日）