例年4月前後にはオリイオオコウモリが2〜3頭誕生する上野動物園の小獣館ですが、今年(2015年)は4月27日に1頭の子が生まれました。

生まれてすぐ母親のお腹に抱きつき、乳を吸って日々をすごしていましたが、7週間ほど経つと、体も成長し、自分で枝にぶらさがり、その状態で母親の翼に包まれていることが多くなりました。ときどき母親から離れ、単独でぶらさがっていることもあります。
母親とわかれるのは生後約5か月ですが、それまでの期間、母親から離れる距離と時間が日々長くなっていきます。今のところ、母親から離れ過ぎてしまい、あわてて鳴いて母親を呼ぶ姿も見られます。
冒険をしながら、少しずつたくましく育っていくオリイオオコウモリの子を、やさしく見守ってください。
〔上野動物園西園飼育展示係 清水一彦〕
(2015年07月04日)