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ユーラシアカワウソが韓国から来園します
 └─2025/12/25
 多摩動物公園では、このたびユーラシアカワウソがソウル大公園(大韓民国(以下、「韓国」)から来園します。当園でのユーラシアカワウソの飼育は初めてとなります。

来園するユーラシアカワウソ

名前   ダル(Dal)
性別   オス
年齢   7歳
生年月日 2018年7月16日
     ソウル大公園生まれ


来園するユーラシアカワウソ「ダル(オス)」(提供:ソウル大公園)



名前   ビョル(Byeol)
性別   メス
年齢   2歳
生年月日 2023年6月16日 
     ソウル大公園生まれ


来園するユーラシアカワウソ「ビョル(メス)」(提供:ソウル大公園)

来園予定日

 2026年1月21日(水)
 ※動物の状況によっては、移動を延期または中止する場合があります。

経緯

 日本では、1979年を最後に生息記録が途絶えた、ユーラシアカワウソの亜種(※)であるニホンカワウソが、環境省レッドリスト2012で絶滅種と記載されました。一方、隣国の韓国ではユーラシアカワウソが生息し、かつては個体数が減少していましたが、保全活動の成果により2000年以降の調査では回復傾向が確認されています。

 現在では首都ソウル市内の河川でもその姿が見られるなど、韓国のユーラシアカワウソはその生態と保全が注目されている貴重な存在です。

 こうしたことから当園では、韓国産ユーラシアカワウソの飼育繁殖を通じた希少野生動物の保全活動推進と環境学習機能の強化を目指し情報収集を進め、このたび韓国のソウル大公園から、オスとメスの2頭の韓国産ユーラシアカワウソを受け入れることとなりました。

 今後は、既に当園で飼育中のコツメカワウソとユーラシアカワウソの比較展示を行うほか、絶滅種となったニホンカワウソや、韓国におけるユーラシアカワウソの現状と保全の取組も紹介していく予定です。(※出典:環境省レッドリスト2020)

公開について

 しばらくのあいだは非公開エリアで検疫を行います。
 公開については決まりしだいお知らせします。

 当園での飼育状況(2025年12月25日現在) 0頭
 ※当園では飼育していません。

 国内の飼育状況(2024年12月31日現在) 13園館 28頭(オス11頭、メス17頭)
 資料:ユーラシアカワウソ国内血統登録台帳【(公社)日本動物園水族館協会】

(2025年12月25日)


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