多摩動物公園では、10月25日と26日の2日間、
コアラ保全イベント「Action for KOALA みんなで守ろう!コアラとコアラのくらす森」を開催しました(
イベントの詳細はこちら)。
このイベントは、2024年から開始した都立動物園・水族園が進める保全活動「野生生物保全プロジェクト」において、初めて実施した普及啓発イベントでした。野生のコアラの危機的な状況に目を向け、コアラを守るためにできることを考えてほしい、そんな願いを込めたイベントの当日のようすをご紹介します。
ミニパネル展
イベントをおこなっていた2日間、ウォッチングセンターの中はユーカリのよい香りが漂っていました。その正体が、このミニパネル展で展示されていたユーカリの枝葉です。園内で育てたユーカリのうち、コアラが食べない部分を利用しました。
なお、パネルは12月末までコアラ館で展示していますので、ぜひご覧ください。

いろいろな種類のユーカリも展示されたパネル展
スペシャルトークリレー
野生のコアラを守るには、まずはコアラを知り、関心をもっていただくことが大切です。そこで、飼育担当者、ユーカリ調達担当者、コアラ保全プロジェクト担当者がそれぞれの視点でコアラやその保全についてお話をしました。
多摩動物公園を含む都立動物園・水族園が、どのように野生のコアラを守ることへ貢献していくのかなど、やや難しい話題もありましたが、ご参加いただいたみなさまは最後まで熱心に耳を傾けてくださっていました。

コアラ保全プロジェクト担当者によるトークのようす
ユーカリ温室見学ツアー
多摩動物公園では災害時などの非常時でも、コアラの唯一のえさである新鮮なユーカリの葉を絶えず与えることができるよう、園内外の複数の場所でユーカリを栽培しています。そのうちのひとつである園内の温室をご案内しました。あいにくの雨模様にもかかわらず、50名近い方にご参加いただき、コアラのためにユーカリを栽培することの大変さやくふうを知っていただくことができました。

ユーカリ温室ツアーのようす
クラフトワークショップ
コアラは木の上部にある新芽や若葉を好んで食べるため、えさとして利用できない下の部分の枝は、廃棄するしかありませんでした。そこで、ユーカリの枝を用いたマグネット作りを企画し、廃材の有効活用を目指しました。
マグネット作りのほかにも、小さなお子さまから大人の方までさまざまな方に楽しんでいただけるよう、ミニ工作や缶バッジ作りなどをおこないました。このクラフト体験が、コアラに親しむきっかけとなっていたらうれしく思います。
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| 大盛況だったマグネットづくりのブース | ユーカリ廃材を使ってオリジナルのマグネットを作っていただきました |
ユーカリの木に葉っぱを生やそう!~現地へ支援を届けよう~
野生のコアラを守るためにできることのひとつに、現地で保全活動する団体への支援があります。多くの方に募金箱へお気持ちを入れていただき、最初はコアラと枝だけだった「ユーカリの木」のパネルは、写真のような葉がたくさん生い茂った姿へ変わりました。

募金してくださった方が貼った葉っぱシールによって生い茂ったユーカリの木
コアラ保全イベント「Action for KOALA みんなで守ろう!コアラとコアラのくらす森」は、今年限りのイベントではありません。来年も、その先も、多摩動物公園ではコアラの保全活動をさまざまな側面から支援していきますので、引き続き、みなさまのお力を貸していただけたらうれしいです。
〔多摩動物公園教育普及係 田中〕
(2025年11月28日)