多摩動物公園では、日本クマネットワーク※1との共催で、東京にも生息するツキノワグマの生態について知ってもらうことをねらいとした普及啓発イベント
「ツキノワグマについてもっと知ろう」を開催します。ツキノワグマの標本などを用いた解説や、ミニ講演会などをおこないます。ぜひご来園ください。
※1 日本クマネットワークとは、日本における人間とクマ類との共存をはかるために作られたNGOです。クマに関する情報の共有、クマの保護や被害防止などに関する問題提起、地域の活動支援などを行っています。クマの研究者のみならず、自然保護活動家や国や地方の行政関係者、学生や市民の方など、クマに興味のある様々な人が参加する団体です。

ツキノワグマ
日程 2025年9月13日(土)
場所 多摩動物公園
主催 日本クマネットワーク
実施内容
日本クマネットワークの参加・協力のもと、以下のとおり実施します。
(1)日本クマネットワークによる普及啓発ブース
ツキノワグマの解説用に作成したオリジナルグッズを使って解説します。実物の標本(頭骨や毛皮、糞など)を近くで見て触ることができるので、テレビや本からはわからない新しい発見があるかもしれません。
日時 2025年9月13日(土)10時~16時
場所 ウォッチングセンター 動物ホール
※(3)のミニ講演会時は一時中断します
(2)ツキノワグマ紙芝居
実際の調査からわかったツキノワグマの四季のくらしに基づいた、子グマの誕生から独り立ちするまでの物語です。紙芝居でクマのくらしをのぞいてみませんか?
日時 2025年9月13日(土)
①10時30分 ②13時30分 各回15~20分
場所 ウォッチングセンター 動物ホール
対象 事前申し込み不要。どなたでもご参加いただけます。
(3)ツキノワグマミニ講演会
ツキノワグマに関するミニ講演会をおこないます。
日時 2025年9月13日(土)14時~14時45分
場所 ウォッチングセンター 動物ホール
対象 事前申し込み不要。どなたでもご参加いただけます。
※内容は小学生以上向けですが、未就学児の入場も可能です。
※会場定員(100名)を超えた場合は入場できませんのでご了承ください。
講師 岡 輝樹 氏((国研)森林研究・整備機構 森林総合研究所 多摩森林科学園 主任研究員)

岡輝樹 氏
内容
「クマ-かわいい?こわい?-“知る”という選択」
「クマ」と聞くと、多くの人がどこか愛らしく、親しみやすいイメージを思い浮かべるかもしれません。ぬいぐるみや絵本、アニメに登場するクマたちは、優しくて、人間のような温かみを持った存在として描かれています。しかしその一方で、現実のクマは野生に生きる動物として圧倒的な力を持ち、ときに人間社会に恐怖をもたらす存在として報道されることもあります。私たちは、こうした野生動物とどう向き合い、どう距離を取るべきか、慎重な姿勢が求められています。クマについて、少し考えてみませんか?
【岡氏プロフィール】
2001年森林総合研究所東北支所入職。この年に起きた人の生活圏へのクマ大量出没をきっかけに研究テーマにクマを加える。野生動物研究領域長、四国支所長を経て2025年4月より現職。
(4)ツキノワグマミニパネル展
森林総合研究所多摩森林科学園で開催する、
クマに関する企画展から、一部の内容をパネルでご紹介します。
日時 2025年9月13日(土)~10月31日(金)
場所 アジア園 ツキノワグマ展示場前

パネルイメージ
(2025年08月24日)