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「サンゴ礁の海」水槽にサンゴが追加されました
 └─ 2026/01/30
 みなさま、2025年10月に発信した「サンゴ礁の海」水槽の記事はご覧いただけましたか?(「サンゴ礁の海」水槽の魚たちのミッション)前回は、水槽にたくさんいる魚たちのミッションについてお話ししました。今回は、その水槽にサンゴを追加展示しました。

 2025年11月28日に、鹿児島県西之表市から「サンゴ礁の海」水槽へサンゴが搬入されました。手のひらサイズから、腕いっぱいに抱えられるサイズまで、大きさや色、かたちもさまざまです。すべてのサンゴは、「サンゴ礁の海」水槽とバックヤードに分けて、予定どおり収容することができました。今まで実際に見たことない種類のサンゴもあり、私はたいへん心が躍りました。


水槽の左側にもサンゴを配置しました

 しかし、サンゴ飼育はここからが勝負です。サンゴ飼育に適した水を作るだけでは、弱ってしまったり藻類に覆われてしまったりすることがあるのです。水流の当たり方や光の強さ、明るさなども調整し、水槽のどの場所ならそのサンゴが成長するかを見極めなければなりません。

 そこで、大きなサンゴを折って小さな欠片にし、水流や光などの条件が異なるさまざまな場所に置いてみて、適した環境を探ることにしました。岩に接着した欠片をまず置いてみて、そこでくらしていけそうなら大きなサンゴを配置するのです。まだ、サンゴにとって適した場所を探すことに苦戦しているため、水槽内には小さな欠片のサンゴがたくさんあるのが見えます。

 ところで、サンゴを折っても大丈夫なのか、と疑問に思った方がいると思います。じつはサンゴは、イソギンチャクのような「ポリプ」と呼ばれる小さな生きものがたくさん集合して1つの塊を形成しているのです。そのため、一部を切り離してもサンゴは生きることができ、成長もするのです。


小さな欠片のサンゴは、水槽内のさまざまな場所にあります

 前回ご紹介した10月よりもサンゴが増え、「サンゴ礁の海」水槽はさらにサンゴ礁の豊かな環境の再現に一歩近づきました。ぜひ、今までになかったさまざまな色やかたちのサンゴを、じっくりと観察してみてください。

〔葛西臨海水族園飼育展示係 廣田神奈〕

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(2026年01月30日)


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