葛西臨海水族園「世界の海」エリアの「オーストラリア南部」の水槽でオルネートカウフィッシュを公開しました。オス1個体、メス1個体です。
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オス | メス |
オルネートカウフィッシュはオーストラリア南部からタスマニア島にかけての沿岸に生息するハコフグのなかまです。オルネート(ornate)とは、「飾り立てた、華美な」という意味があります。オルネートカウフィッシュの模様はとても特徴的で、しかもオスとメスでその模様が違い、さらには目の上に角のような突起までついています。まさに飾り立てられたという表現がぴったりです。
オスの体表には青色の水玉模様が散りばめられ、さらに口元や腹部、尾柄にかけて色や青色の縦じま模様をもっているなど、とても目立つ模様をしています。
メスは白地の体に茶や焦げ茶の縦じま模様があり、一見地味ですが、上から見ると線がつながって迷路のようになっています。また、お腹側はオレンジ色になっており、オスに比べると派手さは控えめですが、水中ではとても目立ちます。

派手な模様は一般的に、自分が毒などをもつ危険な生物であるということを周囲に示す警戒色・危険色であると言われたり、オスとメスで模様が違うのはメスへのアピールであると考えられたりしますが、オルネートカウフィッシュの派手な模様の役割ははっきりとはわかっていないようです。
ぜひ、水槽の中を泳ぎまわるきれいなオルネートカウフィッシュを見に来てください。
〔葛西臨海水族園飼育展示係 小味亮介〕
(2016年03月25日)