第一線で活躍する研究者やフィールドで活躍するナチュラリストが、海や川の環境や生き物を探求し、研究することの楽しさを紹介する、高校生・大学生向けのシリーズ講座
「海の学び舎」を開催しています。
今年度は全3回開催。テーマは「干潟」です。第2回は干潟に生息するゴカイをご紹介します。釣りえさとして知られているゴカイ類は水底の表層に潜って生活しており、他の干潟の生き物にくらべると見落とされがちですが、魚類や水鳥の食べ物として重要です。
今回はそんなゴカイ類と日本最大の干満差がある有明海にくらす生き物について紹介します。またプログラム後半ではお茶を飲みながらの談話会を予定しています。
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アリアケカワゴカイ | ヤマトカワゴカイの生殖群泳 |
日時 2018年12月9日(日)13時00分~16時30分
会場 本館2階 レクチャールーム
対象 高校生・大学生
定員 30名
参加費 無料(入園料も無料となります)
内容
◆「日本一の泥干潟──有明海の生き物たち」
佐藤正典博士(鹿児島大学教授)
【要旨】
日本人は、古来、干潟の生物から大きな恩恵を受けてきました。しかし、近年の沿岸開発によって、干潟の多くが失われ、そこにすむ生き物が日本中から姿を消しつつあります。九州の有明海の奥部には、ソフトクリームのように柔らかい泥の干潟が広がっています。他の場所ではすでに絶滅してしまった貝類やゴカイ類などが、ここにはまだそろって生き残っています。今回は有明海の泥干潟に生息しているゴカイ類などの生き物たちについてご紹介します。
 | | 【プロフィール】
1956年広島市生まれ。1978年広島大学理学部生物学科卒業。1983年東北大学大学院理学研究科博士課程修了(青森市の浅虫臨海実験所所属)。1983年鹿児島大学理学部生物学科助手。現在は、鹿児島大学学術研究院理工学域理学系教授。専門は底生生物学(特にゴカイ類の分類や生態について)。
おもな著書に『海をよみがえらせる──諫早湾の再生から考える』(岩波ブックレット)、『有明海の生きものたち:干潟・河口域の生物多様性』(編著、海游舎)、『干潟の絶滅危惧動物図鑑:海岸ベントスのレッドデータブック』(共著、東海大学出版会)、『奇跡の海──瀬戸内海・上関の生物多様性』(共著、南方新社)など。 |
応募方法
事前応募制、先着順。Eメールでお申し込みください。締切定員になり次第締め切ります。
※募集終了しました。
kasa
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tあてに、件名を「海の学び舎」とし、本文に希望者全員の氏名(ふりがな)・年齢(学年)、代表者の住所・氏名・電話番号を記入してお送りください。
お申し込みの際は、@tokyo-zoo.netからのEメールを受信できるよう、迷惑メールフィルターやメールソフトを設定してください。特に携帯電話からお申し込みの方はご注意ください。
(2018年11月09日)
(2018年12月07日:募集終了を追記)