葛西臨海水族園では原則毎月「7」のつく日に、大人だけでじっくり水族園を楽しむ
「おとなガイドツアー」を開催しています。このツアーでは、テーマや紹介する生き物の種類をしぼって園内をまわります。いつものガイドツアーよりちょっと踏みこんで、生き物を観察してみませんか?
※「7」の日が休園日に重なった場合、原則として翌日に開催します。
2017年11月のテーマは
「水族園が守る生き物たち」です。都立動物園・水族園(葛西臨海水族園、上野動物園、多摩動物公園、井の頭自然文化園)では希少な野生動物の保全活動を積極的に取り組んでいます。これまでの飼育技術を活かし、保護や繁殖、そのための調査や研究をおこなっています。
また、生息地を訪れ、現地で環境や状況を理解する取り組みも進めています。今月はこれまでとはちょっと違ったディープなお話をします。
2017年11月 各回のテーマ
11月7日(火)「モシルンチカハ──島にいる海鳥たち」
「モシルンチカハ」はアイヌ語で「島にいる鳥」という意味です。水族園で飼育しているウミガラスとエトピリカは北海道の島々で繁殖する海鳥で、日本国内では絶滅危惧種に指定されています。ウミガラスやエトピリカの魅力と保全の取り組みについてお話しします。
11月17日(金)「あなたにとって『メダカ』とは?」
童謡として歌われ、日本人に愛され身近だった魚「メダカ」。ところが今、自然の池や川でメダカを見かけることはすっかり少なくなってしまい、絶滅危惧種にも指定されています。その一方、街のペットショップではたくさんのメダカが売られています。これっていったい……。メダカを取り巻く現状と都立動物園水族園が進める「東京めだか」保全の取り組みを紹介します。
11月27日(月)「葛西の挑戦 ゼニタナゴの保全」
ゼニタナゴは日本固有の魚で、東京都では絶滅したと考えられています。現在は数えられるほどの生息地しか知られていません。葛西臨海水族園では2013年から域外保全に取り組んでいます。今回はその取り組みについてご紹介します。

各日とも時間は12:30から約45分。対象は16歳以上、定員は10名程度です。ツアー開始の10分前からガイドツアーカウンターで受け付けます。なお、人数が定員を大幅に超えた場合は抽選をおこないます。ご了承ください。
(2017年10月24日)