井の頭自然文化園では、飼育しているアムールヤマネコの「キズナ」(メス)を、
沖縄こどもの国(沖縄県沖縄市)へ、ブリーディングローン(※)により移動することになりました。

移動するアムールヤマネコ「キズナ」(撮影日:2025年6月14日)
キズナは、2022年5月13日に
井の頭自然文化園で生まれました。両親は2021年に東京都と友好都市連携を結んでいる大韓民国ソウル特別市の「ソウル大公園」から来園しています。希少種であるアムールヤマネコの飼育下繁殖に積極的に取組んだ結果、このペアから2022年および2023年にそれぞれ4頭(計8頭)の出産がありました。今回のキズナの移動は井の頭自然文化園において繁殖スペースを確保し、国内のアムールヤマネコの飼育下繁殖をさらに促進させるためのものです。
沖縄こどもの国ではツシマヤマネコを飼育しており、アムールヤマネコを飼育することにより比較展示が予定されています。キズナの公開により、多くの方にアムールヤマネコのことを知って頂くことができると期待しています。この移動によって、国内でアムールヤマネコを飼育する施設は5園館に増えます。
なお、移動は2025年12月9日を予定しています。キズナは、現在非公開エリアで飼育しており、ご覧いただくことはできません。
※ブリーディングローンについて
繁殖を目的とした動物の貸借契約のこと。動物園間で個体を移動させることによって、新たなペアを形成し、繁殖に寄与することを目的としています。
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