催し物
7/23-8/31 写真展「ZOO IS THE PEACE ―井の頭自然文化園と戦争の時代―」 を開催します
 └─2025/07/19
 井の頭自然文化園では、戦後80年の節目となる今夏に、戦中・戦後の井の頭自然文化園の様子を写真資料で振り返る写真展「ZOO IS THE PEACE ―井の頭自然文化園と戦争の時代―」を開催します。


昭和25年(1950年)、移動動物園で来園したアジアゾウの「はな子」

 太平洋戦争が開戦した翌年の昭和17年(1942)年5月17日に井の頭自然文化園は開園しました。当初は自然観察生態園をめざして開園したものの、戦時下の厳しい状況の中で食料増産の場となり、さらに猛獣の飼育が難しい状況になるなど、生きものを観察する場としての本来の役割が失われてゆきました。

 戦後、日本が復興していく中で、文化園も移動動物園の興行やアジアゾウの「はな子」の来園によって活気を取り戻していきます。さらに昭和28年(1953年)に彫刻家・北村西望氏が園内にアトリエを建て、長崎の平和祈念像の原型を制作する場にもなりました。

 この写真展のタイトルに掲げた「ZOO IS THE PEACE(動物園は平和そのものである)」は、上野動物園の初代園長である古賀忠道氏が残した言葉です。戦時下の動物園を体験した古賀の、動物園という場は、平和であってこそ成立し得るのだ、平和の象徴なのだ、という実感がこめられています。この写真展が「動物園と平和」について考えるきっかけになればと思います。

 会期 2025年7月23日(水)~8月31日(日)
 時間 9時30分~16時30分(資料館の開館時間に準じる)
 場所 動物園(本園)資料館1階


戦時中、食糧増産の意識向上のため園内に作られた農園

(2025年07月19日)


ページトップへ