井の頭自然文化園では2021年9月4日から11月28日まで、彫刻館企画展「北村西望の家族と生活」を開催します。
北村西望(1884-1987)は、《平和祈念像》をはじめ多くの公共の彫刻を制作し、いくつもの彫刻団体の長をつとめました。彫刻は皆のものであり、皆が等しく鑑賞できることを誰よりも考えていた近代彫刻家のひとりといえます。
一方、母子のすがたや、家族の親しみある一瞬など、“私”の空間で着想した小品を、個人で展覧会に出品してきました。得意分野であり、評価の対象となり、弟子たちといっしょに限りなく大きなものを志向していた男性像と比べ、家族の像は、自分ひとりでもつくれる寸法で、格式ばらない別の魅力を有しています。
北村西望の“おうち時間”をともにした彫刻と、仕事道具や家事道具を展示します。
「井の頭自然文化園 彫刻園オンライン」で
動画を公開中です。ぜひご覧ください。
期間 2021年9月4日(土)~11月28日(日)
場所 井の頭自然文化園 動物園(本園)彫刻館B館

展示会場

展示物:仕事道具

展示物:家事道具
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《子供》大正中期~昭和初期 石膏原型
| 《笑う少女》1966年 石膏原型 |
(2021年09月06日)
(2021年10月05日:動画公開について追記)