動物園で死亡した動物の一部は研究機関に寄贈され、科学の発展に貢献しています。2016年5月26日に死亡したアジアゾウ「はな子」の遺体も、国立科学博物館に寄贈されました。
井の頭自然文化園では、このたび国立科学博物館の川田伸一郎氏をお招きして、動物園で死亡した動物たちが死後、どのように役立っているのか、そしてはな子からはどのようなことがわかったのか、お話しいただきます。また、(公社)日本動物園水族館協会生物多様性委員会でアジアゾウ計画管理者を務める乙津和歌(おとづわか)からは、アジアゾウの現状についてお話しします。
今回の講演を通して、アジアゾウに関する科学的な知見、最新情報について知っていただきたいと思います。

アジアゾウ「はな子」
イベント概要
日時 2017年6月25日(日) 13時30分~16時
場所 動物園(本園) 彫刻館B館
定員 130名
内容
◆講演1「日本のアジアゾウ飼育、これまでとこれから」
乙津和歌(恩賜上野動物園 飼育展示課、(公社)日本動物園水族館協会生物多様性委員会アジアゾウ計画管理者)
【講演要旨】
戦後日本に来た最初のゾウとして1949年9月にはな子が東京に到着したとき、日本には他に2頭のアジアゾウしかいませんでした。その後、各地で動物園が次々とオープンし、アジアゾウの飼育頭数も増えていきます。
はな子は2016年に69歳の生涯を終えるまで、多くの人に変わることなく愛されましたが、この間に動物園のゾウ飼育を取り巻く状況は大きく変わりました。動物園のゾウ飼育がこれまでとどのように変わったのか、またこれからのゾウ飼育が抱えている課題や将来への取組みを紹介します。
◆講演2「はな子の骨格標本からわかること」
川田伸一郎氏(独立行政法人国立科学博物館 動物研究部 脊椎動物研究グループ研究員、農学博士)
【講演要旨】
国立科学博物館には10点ほどのゾウの骨格標本が収蔵されています。はな子はその中でももっとも高齢の個体であり、ゾウの成長に伴う骨形態の変化を調べるうえで、貴重な情報源として今後利用されるでしょう。
今回は、講演者の視点ではな子の骨格標本に見られた特記すべき特徴についてお話ししたいと思います。
【プロフィール】
1973年生まれ。2002年に名古屋大学大学院で博士(農学)を取得。2005年から現職。
陸生哺乳類全般の標本収集管理を担当しているが、専門はモグラ類の分類学。月刊誌『ソトコト』に連載コラム「標本バカ」を執筆中。 |  川田伸一郎氏 |
参加者募集
応募方法
往復はがきまたはEメールで以下のとおりお申し込みください。
○往復はがき
往信面に参加希望者全員の氏名(ふりがな)・年齢、代表者の住所・氏名・電話番号を記入し、返信面に代表者の住所・氏名を明記のうえ、以下の宛先までお申し込みください。
また、託児サービスご希望の方は、託児を希望するお子様の年齢(講演会実施日現在)と人数も明記してください。
【宛 先】〒180-0005 武蔵野市御殿山1-17-6
井の頭自然文化園「アジアゾウ講演会」係
【締 切】2017年6月11日(日)当日消印有効
※募集終了しました。
※
2017年6月1日(木)に郵便料金が改定されます。ご注意ください。
○Eメール
elephant2017@tokyo-zoo.net宛に、件名を「アジアゾウ講演会」とし、本文に参加希望者全員の氏名(ふりがな)・年齢、代表者の住所・氏名・電話番号を記入してお送りください。
また、託児サービスご希望の方は、託児を希望するお子様の年齢(講演会実施日現在)と人数も明記してください。
お申し込みの際は、@tokyo-zoo.netからのEメールを受信できるよう、迷惑メールフィルターやメールソフトを設定してください。特に携帯電話からお申し込みの方はご注意ください。なお、自動返信などによる確認メールの送信はありません。
【締 切】 2017年6月11日(日)送信分まで有効
※募集終了しました。
※応募者多数の場合は抽選とし、当落にかかわらずお知らせいたします。
※お申込みの際ご提供いただいた個人情報は、当該イベントに関するご連絡のみに使用いたします。
また、データの保管や削除など、個人情報については厳重な管理をいたします。
託児サービス
本講演会の開催時間中、0歳〜就学前までのお子様の託児サービスを実施します。
ご希望の方は、申込時に託児を希望するお子様の年齢(講演会実施日現在)と人数をご連絡ください。料金は無料です。
※定員に限りがありますので、応募多数の場合は抽選となります。
なお、託児サービスについては外部に委託しての実施となります。
(2017年05月11日)
(2017年06月17日更新)