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トキ5羽を佐渡トキ保護センターへ移動します
 └─多摩  2016/10/19

 多摩動物公園では、環境省が進めるトキ保護増殖事業に協力するため、佐渡トキ保護センターからトキを預かり、非公開での飼育繁殖をおこなっています。
 このたび、2016年に誕生したトキ4羽とペアを組んでいないオス1羽を、佐渡トキ保護センターへ移動します。

移動するトキについて

移動予定日 2016年10月26日(水)
      ※悪天候により移送日が順延になる場合があります。

移動先   佐渡トキ保護センター(新潟県佐渡市)

移動個体 
 ① オス 2016年4月24日 当園生まれ
 ② オス 2016年5月13日 当園生まれ
 ③ メス 2016年4月24日 当園生まれ
 ④ メス 2016年5月16日 当園生まれ
 ⑤ オス 2001年5月 5日 佐渡トキ保護センター生まれ(2007年12月13日来園)


佐渡へ移動するトキ

経緯

 動物を単独の施設で飼育すると感染症の発生にともない全滅の恐れがあるため、個体を複数の施設に分散して飼育する場合があります。環境省が進める保護増殖事業のトキについても、鳥インフルエンザ等の感染症対策として複数の施設に分散して飼育しています。
 都立動物園は40年以上にわたって佐渡トキ保護センターにおける飼育繁殖に技術協力をしてきた実績があることから、保全活動の調整機能をもつ野生生物保全センターがある多摩動物公園で、環境省の指示のもと非公開エリアで2007年12月からトキを飼育しています。
 このたびは、保護増殖事業計画に基づいてトキを佐渡トキ保護センターへ移動します。また、2016年に繁殖した4羽は、今後の放鳥計画により放鳥される予定です。また、2007年の当園での飼育開始時より繁殖に参加していたオス個体も、全体の繁殖計画に基づき佐渡へ返還することになりました。

多摩動物公園のトキの飼育状況

 今回の5羽が移動すると、8羽(オス4、メス4)になります。

2016年の国内でのトキの繁殖状況

 佐渡トキ保護センター及び同野生復帰ステーションと、当園を含む5つの分散飼育地を合わせて、今年の繁殖期は、国内で29羽のトキが育っています。


関連情報
2016年は4羽のトキが育っています

(2016年10月19日)


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