メダカは、日本各地の田んぼや用水路、小川、池など、水の流れがゆるやかな所にすんでいます。しかし現在、東京では、メダカのすみかだった田んぼや小川はほとんどなくなってしまいました。
メダカがすめるような場所 |
わずかに残っている田んぼも、多くの用水路はコンクリートで固められています。整備された用水路は水の流れが速くなり、メダカがかくれたり休んだりすることができません。また、コンクリートの高低差が大きく、メダカが田んぼと用水路を行き来することが出来なくなってしまいます。
コンクリート化された水路 |
人間のくらしが便利になる一方で、メダカが安心してすめる場所が失われ、メダカは絶滅のおそれのある生き物となってしまいました。2020年現在、メダカは環境省のレッドリストでは絶滅危惧Ⅱ類(VU)、東京都のレッドリストでは区部および多摩地区において絶滅危惧Ⅰ類(CR+EN)に分類されています(それぞれのカテゴリーの説明は下記HPをごらんください)。
みなさんの家の近くで、もし野生のメダカを見つけることができたなら、そこは貴重な環境です。
東京都のレッドデータブック https://tokyo-rdb.jp/index.php